ORGANIC FIELD

ORGANIC FIELD
ORGANIC FIELD ロゴ
農家と一緒に
種から始まる
オーガニックへの取り組み
「ORGANIC FIELD®
[New 12.10]

農家と一緒に
種から始まる
オーガニックへの取り組み
「ORGANIC FIELD®

オーガニックフィールドは、インドの農家のオーガニック農法への転換を支援し、環境負荷の低減と労働環境の改善を目指す取り組みです。
「コットン・イン・コンバージョン」と呼ばれる移行期間のコットンを買い取ることで、農家のオーガニックへの参入を促し、その普及を目指しています。収穫されたコットンは、種の選定から綿花の栽培、糸の生産までをオーガニックのプロセスで管理することでトレーサビリティを担保しています。

オーガニック農法への移行の必要性

オーガニック農法への
移行の必要性

従来のコットン栽培には、何千トンもの農薬や化学肥料などが使用されており、土壌・水・大気の汚染を引き起こしています。これらの化学物質の使用は、無数の生物へ悪影響を及ぼし、生態系のバランスを崩します。また、従来農法による農業は、林業やその他の土地利用とともに、温室効果ガスの年間排出量の大きな割合を占めています。オーガニック農法への転換は地球環境への負荷を軽減するだけでなく、農家の人々の健康を守り、労働環境の改善にもつながっています。

オーガニックコットンが
普及しない理由

世界で生産される綿花のうち、オーガニックコットンはわずか1.4%*しかありません。その背景には、オーガニック認証が得られない3年間の存在があります。畑のオーガニック化には、土壌の健全化や化学物質の排除など、多くの手間と時間がかかります。この期間中に収穫されるコットンは「コットン・イン・コンバージョン(移行期間中のコットン)」と呼ばれています。オーガニックと同じ栽培方法で育てているにもかかわらず、土壌がオーガニックの基準を満たすまでには一定の期間が必要という理由から、オーガニックコットンとは見なされず、市場で十分な認知や評価がされにくく普及を妨げる要因となっています。

オーガニックフィールドの取り組みではこの課題に向き合い、オーガニック農法の指導だけでなく、移行1年目(IC1)から3年目(IC3)までのコットンにプレミアムを加えて買い取ることで農家の挑戦を後押しし、オーガニック化以降も継続的にサポートします。

*Textile Exchange. Organic Cotton Market Report 2022.
https://textileexchange.org/app/uploads/2022/10/Textile-Exchange_OCMR_2022.pdf

オーガニックコットン
ORGANIC FIELD-スタイレム瀧定大阪
ORGANIC FIELDのロードマップ
2020-2024

2020年にインドで発生したオーガニックコットンの偽装問題をきっかけに、コットンを扱う企業としての責任と、「信頼できるオーガニックコットンを安定して届けたい」という思いから、「ORGANIC FIELD」がスタートしました。

2020
ORGANIC FIELDのロードマップ-2020
  • 中央インドのナーグプル周辺におけるオーガニックコットン栽培の可能性を調査
  • 地域選定を行い、農家に取り組みの参加を呼びかける
1500軒の農家から賛同を得る
2021
ORGANIC FIELDのロードマップ-2021
  • 偽装問題をさらに調査して原因を特定し、種苗メーカーNSL社とパートナーシップを結ぶ
  • 非遺伝子組換え種を選定
  • 参加農家とともに、綿花栽培を開始
  • オーガニック栽培の利点を農家に再確認してもらい、意識向上を図る
2021/11-12
ORGANIC FIELDのロードマップ-2022/11-12

取り組み初めての綿花を収穫

2022
ORGANIC FIELDのロードマップ-2022
  • オーガニック農法に関する技術指導と教育を強化
  • コンタミネーション(異物混入)を減らすために、コットンの保管方法を指導
  • 農家が持続可能な農業手法を着実に習得できるよう支援
新たな賛同農家が増加
2023
ORGANIC FIELDのロードマップ-2023

オーガニック認証取得予定のコットンの出荷に向けて、必要書類の整備を進める

2024
ORGANIC FIELDのロードマップ-2024

認証を取得した農家に対して、自立に向けたサポートを開始

1年目から取り組む農家が、NPOP*規準に基づくGOTS認証を取得
* NPOP:インドの農産加工食品輸出開発庁(APEDA)の全国有機生産プログ
ORGANIC FIELDの取り組み

農家がオーガニック農法へ転換し、自立して継続できるよう、6つの取り組みを行っています。
長期的な取り組みを通じて、雇用の創出と地域社会の発展にも貢献します。

01
ORGANIC FIELDの取り組み01
インドの種苗メーカー「NSL社」とパートナーシップ協定を結び、非遺伝子組換えの種を選定し、農家に配布
02
ORGANIC FIELDの取り組み02
コットンのオーガニック農法による栽培方法、認証取得に必要な知識について教育
03
ORGANIC FIELDの取り組み03
有機肥料の生産手法に加えて、種植えから収穫までの全工程に関わり、技術指導を実施
04
ORGANIC FIELDの取り組み04
移行初期の収穫量や品質の低下による、農家の収益減も支えるため、この取り組みでは市場価格にプレミアムを加えて綿花を購入
05
ORGANIC FIELDの取り組み05
オーガニックコットン認証の取得後も、農家が自立して継続できるまで支援
06
ORGANIC FIELDの取り組み06
オーガニック栽培に関する情報や知識を共有するために、農家との意見交換の場を設け、学校でのワークショップも開催
Reports from Farm

オーガニックフィールドの畑での栽培や収穫の様子、取り組みの進捗状況など、現地のリアルな情報を定期的に発信しています。

Reports from Farm
[2024.12.10]
2024年に収穫されたコットンの一部が、ジニング工場(種と綿を分離する)に入りました。品質は非常に良好です。この工程で、異物や不純物をいかに取り除いていくかが、取り組みのポイントの一つです。
Reports from Farm
[2024.11.29]
定期的に契約農家と意見交換会を行っています。農家さんからは、「農薬による肌荒れがなくなった」「種やコットンバックの配布などのサポート体制が充実しているおかげで、安心して継続できる」といった嬉しいフィードバックをいただきました。
Reports from Farm
[2024.11.29]
当社の社長やその他の役員を含むメンバーが、5月に植えた綿花の収穫に参加しました。綿花の成長を心配していましたが、順調に育っていることを確認しました。収穫に携わると思い入れがまったく変わります。この瞬間をみなさまにも味わっていただきたいです。
Reports from Farm
[2024.08.30]
今年は例年より雨量が多く、作物に影響を及ぼすことを少し懸念しています。綿花栽培は農業であるため、雨が少なすぎても多すぎても作物に影響が出てしまいます。
ORGANIC FIELDができるまで

オーガニックフィールドは、畑から糸の生産までの管理を実現しています。非遺伝子組換えの種を使用し、オーガニック農法で綿花を育て、すべて手摘みで収穫。農家での保管方法から紡績工程に至るまで、コンタミネーション(異物混入)が起こらないよう徹底した管理体制を整えています。

01
遺伝子組換えでない種子を
農家に配布
ORGANIC FIELDができるまで 1
02
農薬、化学肥料を
使用していない畑
ORGANIC FIELDができるまで 2
03
手作業による種植え
ORGANIC FIELDができるまで 3
04
繊維を傷つけない
手摘みによる収穫
ORGANIC FIELDができるまで 4
05
長綿(MCU-5)のコットン
ORGANIC FIELDができるまで 5
06
ジニング工場での
種と綿(ワタ)の分離
ORGANIC FIELDができるまで 6
07
異物を手作業により除去
ORGANIC FIELDができるまで 7
08
NSL社での紡績
ORGANIC FIELDができるまで 8
パートナー

種から紡績までのトレーサビリティを確保するためのパートナー

NSL Group
本社/インド中南部テランガーナ州ハイデラバード

NSL社は、1970年代半ばにM.Prabhakar Rao氏が種苗メーカーとしてスタートしました。綿花生産においては、インド最大規模の種苗メーカーの強みを活かし、農家と協力して約8,000ヘクタールの農地で生産しています。綿花の栽培から紡績、織布、加工までの一貫生産体制を確立し、トレーサビリティを確保しています。

パートナー [NSL Group]
ORGANIC FIELD_SDGs
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