日本の羊の恵みを無駄なく活かす、持続可能なものづくり
日本では1998年以降、飼育中に毛刈りされた羊毛の処理施設がなく、多くが未活用になっていました。2019年に「日本の国産ウールを使い、日本の工場で、日本製のウールプロダクトを作る」を目標にジャパンウールプロジェクト(以下JWP)が発足、スタイレムはそのコンセプトに共感し2021年より参画しました。
日本では1998年以降、飼育中に毛刈りされた羊毛の処理施設がなく、多くが未活用になっていました。2019年に「日本の国産ウールを使い、日本の工場で、日本製のウールプロダクトを作る」を目標にジャパンウールプロジェクト(以下JWP)が発足、スタイレムはそのコンセプトに共感し2021年より参画しました。
刈り取られた羊毛を素材として使用するには、まず汚れた部分を取り除き仕分けする「スカーティング」の後、羊毛を洗う「洗毛」が必要です。日本の羊はほとんどが食肉用で、飼育中には毎年1~2回毛刈りが行われますが、1998年に国内の洗毛工場が無くなって以来、その羊毛の加工の道が閉ざされていました。
JWPでは、プロジェクトメンバーである国内染工場が自前の設備を用い、工夫と手間をかけ「洗毛」を可能にしました。
スタイレムはJWPの一員として、希少で表情豊かな国産羊毛の特長を生かした魅力的な素材、製品へのアップサイクルに取り組んでいます。また、賛同いただける企業やクリエイターを募り、国産羊毛を資源として活用することで牧場を支援するとともに、一人でも多くの方にその魅力を知っていただくよう、取り組みを広げていきます。