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Topに聞く スタイレム社長 小川修氏 海外での販売にも注力 リスクをもって価値創造へ

2月からの組織改革で、グループ経営体制となった瀧定大阪。中でも服地卸や製品OEM(相手先による生産)を手がけるスタイレムは、組織体制をこれまでの消費スタイル別からテキスタイルマテリアル事業部、ガーメント事業部、グローバル事業部といった機能別に変更し、新たなスタートを切った。この間培ってきた社内サプライチェーンを生かし、自社の強みを改めて打ち出すなど、様々な形で顧客サービスを充実させていく。

■瀧定大阪のサプライヤー事業を引き継いだ形なので、何か大きく変わるわけではありませんが、もともと我々は何が強かったのかということを認識しようということで、「もう一度リスクを取っていこう」ということを掲げました。リスクといっても商品企画やサプライチェーンの提供など様々な形があり、在庫を多く抱えるということに限りません。価値創造につながるようなリスクを取っていこうということです。その上で、各事業で素材へのこだわりなど自社の持つ強みを生かしていきます。ガーメント事業部を中心とした製品事業はこの間、色々な分野で新しい取り組みをやって、5年間で大きく数字を伸ばしました。時には失敗もありましたが、今一度整理して、得手不得手を見て見直し、強みをブラッシュアップしていきます。

国内のマーケットは非常に苦しい状況が続いています。昨年は1型あたりの発注枚数が減っており、少量多品種の流れが続いています。そうした中で収益を高めるには、自分たちが強みを発揮できない部分をやるのではなく、テキスタイルなど自分たちの得意な部分を生かしていくことです。企画の部隊も充実します。4月からは一つのグループが千駄ヶ谷のオフィスに移転、より顧客に近づいていきます。流行に合わせて、市場の流れにアジャストしていく。それが中間サプライヤーとしての魅力です。

■生地、原料を手がけるテキスタイルマテリアル事業部は、品揃えの中身は変化してきましたが、売り上げを減らすつもりはありません。海外向けにハンドクラフト的なものづくりを発信する「C.O.T.O.」など、リスクを持って企画をすることにも取り組んでおり、マッチングの基盤となるプラットフォーム的な役割も果たしていきます。

グローバル事業部については、人、資金を一定シフトして海外販売を強めていきます。中国でも日本製の生地が売れるようになってきました。国内の部隊とリンクしながら、最前線を重視した地道な営業活動で広げ、日本の生地を世界で販売していきたいですね。現在、グループで香港、上海、深圳に拠点を持っていますが、北京など華北地域も視野に入れています。

商社機能は海外にないプラットフォーム型のビジネスで、便利さが求められてきました。個人の好みが多様化し、流行が生まれにくい状況ですが、サービスのやり方については固定概念を持たず、充実させていきたいですね。

2015年(平成27年)4月16日 木曜日 繊研新聞3面

 

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