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製品部門で2ケタ増

~企画力+リスク力が強み~

”テキスタイルの瀧定大阪”と思われがちだが、実は昨今、製品部門も頑張っている。中でも10%以上も売り上げを伸ばしているのが、婦人服のSPA(製造小売業)企業を主力取引先にする59課と51課だ。

両課とも取引先の変遷がある。もともと問屋卸主体。それからアパレル、専門量販チェーン。さらに10年前からヤング・キャリアの専門店展開をするSPAアパレルへとシフト。それが軌道に乗り、増収を重ねてきた。前期布帛を柱とする59課が約32億円、カットソーを中心とする51課が約17億円でいずれも2ケタアップ。

その要因は一般商社にない、きめ細かいものづくり機能とサービスを含めたトータル力にある。とりわけ従来のOEM(相手先ブランド生産)ではなく、いわば企画を含めたODMを推進するとともに、MD精度の高さにある。基本年8回展示会開催をするが、主要先への絶え間ない企画提案にある。その原動力になっているのが企画スタッフの豊富さ。50人近く抱えており、要望への即応力とそのスピードが他社をしのぐ。取り組みビジネスを重視しているため、重点得意先の絞込みと徹底した対応力で、1軒当たりの商いも着実に増えている。

しかし、さらに増収の武器になっているのは、同社全体に脈々と流れている理念の”リスク力”にあるだろう。ベーシックラインでメガトレンドになるものなどは特に製品の作り込みをしているほか、生地染めや生機でリスクをし「QR(クイック・レスポンス)にどれだけ早く対応するかに注力」、そこに他社との差別化を際立たせている。その分、見切り発生の危険性をはらむため、それにより「さらに企画力を研ぎ澄ませ、MD精度を向上させる努力を迫られた」と、企画力を磨く姿勢をはぐくむことにつながった。

太いパイプのビジネスによる商圏のクロスを回避するため、今後は異なるゾーンを攻める。59課は、開拓の余地があるエレガンスや取引先としてセレクト系などもアプローチする。51課も集中・合理化し特化型を目指すとともに、全体に質感を上げ、商品ゾーンも「もう少し上を狙う」。

瀧定大阪の総合展で前回から、同社テキスタイル事業と製品部門のコラボレーションを始めているが、「一部メンズで生地から入って製品に結びつけたケースも出ている」とし、今後一体化の中で新規開拓も期待している。

6月に移転した東京連絡所に、生地部隊と製品部隊が隣り合わせで入居したことで、コラボによる製品拡販の可能性はさらに広がると見ている。

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