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縫製工場の上海ビーエフ 瀧定大阪グループで技術継承 高い品質保ち受注拡大

中国・上海で日本の服作りの技術を残したい―上海比絵布時装(上海ビーエフ)は高い品質が求められる日本の百貨店ブランドのサンプル縫製を中心に手がける、上海近郊では珍しい工場だ。市内の閔行区にあり、ベテランと実技試験に合格した若手は職人のような気質の工員ばかり。円安の逆風下でも受注が順調に伸びている。

上海ビーエフは日本のブルーファッション(東京)の上海工場として03年にスタート、13年2月から瀧定大阪グループの瀧定大阪商貿上海の子会社になった。「物作りの考え方が合致」したのが理由だが、「手のある工場を続けることが力になる」と、縫製工場を傘下に収めた狙いを瀧定大阪商貿上海の副総経理で上海ビーエフの営業を担当する谷本英樹董事長は話す。

縫製担当の10人を含め24人が働く。平均年齢は32歳前後、縫製だけだと22、23歳ほどだ。工場長の陳永芳さんはスタート時から務める。皆、工場周辺に住んでいるため、人員が安定して確保できているのが強みだ。ラインを組まず、1人が1着を丸ごと仕上げる。ポイント制のため、トヅプの工員は月給が1万元(20万円)以上になる。残業は年間通しても60時間だけで、極力しない方針だ。工場長やベテランが若手に仕事を教えながら、品質を保ち、納期に間に合わせる。

現在はサンプルが8割、この半年ほど増えている量産が2割。瀧定大阪グループからの受注は45%で大半は他社からだ。「デザイナーや企画担当者が作りたいものを形にする。サンプルならどんな状況でも受けるし、量産に必要な情報も提供できる」(元吉純夫総経理)。蓄積された技術は、日本と中国の服作りにとって欠かせない役割を果たしている。(上海支局)

2015年(平成27年)6月17日 水曜日 繊研新聞1面

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