トップ>ニュース>STYLEMニュース>瀧定大阪商貿〈上海〉売り上げ100億円超へ 内販比率上げていく

ニュース

瀧定大阪商貿〈上海〉売り上げ100億円超へ 内販比率上げていく

瀧定大阪の中国現地法人、瀧定大阪商貿〈上海〉は今後、為替変動や日本国内市況の悪化を受け、現地アパレル向け内販の拡大を重視するとともに、直近の目標として売上高100億円を目指す。

瀧定大阪の中国事業は2005年に上海市内で初の個展を開いたころから本格化。当初は中国に進出する日本のアパレルに現地で生地を供給するのが目的だったが、同国でアパレル市場が拡大するのに従い、09年には現地法人を設立、徐々に内販拡大にも力を入れてきた。

前期まで同現法の総経理を務めていた酒向正之スタイレム副社長によると、現法初年度の売上高は4億円強だったが、14年12月期の売上高は約60億円にまで拡大した。円安によって日本企業向けの製品持ち帰リビジネスが縮小基調にあるが、一方で内販が急拡大している。

今期は同現法としては初めて、日本向けの売り上げを内販の売り上げが上回る見込みであり、今後も「内販比率を高めていく」ことや、このほど同現法として初めて投入した自社製品ブランドの拡大などで、売り上げ100億円超を狙う。

内販拡大には、「顧客との距離感が縮まった」(瀧定大阪の瀧隆太社長)ことが寄与した。中国の主要アパレルを日本国内で開く瀧定大阪(今期からスタイレム)の個展に招待し、商品だけでなく、多品種・小ロット・短納期サービスなどを紹介するなどで、“価値”を提供してきた。こうした取り組みが実り、内販拡大につながった。

スタイレムの海外向け基幹生地ブランド「C.O.T.O.」や、イタリア現地法人、スタイレム・イタリアの生地コレクション「レ ティンテ」など多彩な選択肢を中国の顧客に提供できていることも、業績拡大に寄与したようだ。

12年に設立した時代夢商貿〈深圳〉の業績も好調だ。スタイレムの谷田修一取締役グローバル事業部長によると、深圳でも上海現法と同様に、「顧客との距離が縮まった」ことが業績拡大に寄与。単なる生地販売ではなく、顧客ニーズをくみ取り、形にするという同社が国内で得意としてきた“取り組み型”のビジネスが進展している。

上海、深圳の事業拡大を受けて、今年度中には北京にも拠点を設ける計画。

2015年(平成27年)4月22日 水曜日 繊維ニュース26面

一覧へ戻る
PageTop