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瀧定大阪グループ今期戦略 海外販売さらに拡大 人員増強、中国市場深堀り

 スタイレムを軸とした瀧定大阪グループは今期(20年1月期)、堅調な「海外販売をさらに拡大する」(瀧隆太瀧定大阪社長)。海外販売は、生地販売が中心で日本からの輸出と国外で生産し、国外で販売する“外・外”を合わせると120億円規模にまで増えてきた。

 伸びているのは中国と欧米向け。ともに市況は良くはないが、「奥が深く、新規開拓の余地が大きい」(酒向正之スタイレム社長)と特に中国市場を深堀りする。「伸ばすには営業スタッフの充実が一番」と現地のグローバルスタッフ中心に人員を増強。「グローバルスタッフを日本、欧州などに派遣し、様々な経験を積むことで成長してきた」と人材も育ってきた。中国での売買は調達も含め約70億円。

 欧米向けは高級ブランドを中心に「独自性とこだわりがある日本製生地が売れている」と輸出を強める。強みの企画、提案力を高めながら、産地企業や染工場との取り組みを深めて「遅れ気味になっている」納期問題を改善する。

 市場の二極化への対応では、国内外で市場性が見込め、弱かった中間価格帯生地の生産・販売を強めようと組織を見直して営業を強めたり、海外での生地生産体制を充実する。中国、韓国、インド、インドネシア、イタリアなどで各産地の特徴を出した素材開発を強め、「世界で作り、世界で売る」ことに取り組む。スタイレムの生地事業は、仕入れは国内7割、海外3割、販売は国内7割、海外3割と生産、販売面でも海外比率が高まっている。

 衣料品OEM(相手先ブランドによる生産)事業は、商流や人員、組織を見直してロスを削減し、「売り上げよりも収益を重視する」方針。

 今期の立ち上がりは春夏の追加が弱く苦戦気味。ただ秋冬物の受注は「悪くない」ことに加え、今年に入って百貨店ゾーン中心に「高付加価値生地、上質な生地の反応が良くなってきた」と、グループ全体では増益、スタイレムは増収増益を見込む。

1月期瀧定大阪グループ 減収も収益性向上し営業増益

 消費ブランド事業の清算が前期中に完了したことでグループ13社の売上高が982億7900万円(前期比4.0%減)となった。粗利益率も2.7ポイント低下したが、小売りの清算や適正人員配置などで販売・管理費も大幅に削減されて、営業利益は20億2300万円(37.1%増)となった。品目別売上高ではウールを中心とする原料が9.2%増、海外販売を強化した生地が4.0%増と健闘した。卸売りの衣料製品は商流を見直して1.1%減。ライフスタイル製品も7.0%減だった。実態に近いとする瀧定大阪とスタイレムの2社連結決算では、売上高が835億6800万円(0.1%増)となり、営業利益が14億8700万円(36.2%増)で微増収増益だった。

2019年(平成31年)4月10日 水曜日 繊研新聞4面

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