瀧隆太瀧定大阪社長兼スタイレム会長は、21年2月に発足するスタイレム瀧定大阪について、サステイナビリティー(持続可能性)とDX(デジタルトランスフォーメーション)をキーワードに事業の高度化、より本質的なニーズへの対応を進めていく方針を示した。
「一本化することはグループ経営体制発足時点から考えていたこと」とし、コーポレートブランドについては海外も含め一定浸透してきた「スタイレム」を活用する。「自分たちのミッションは何なのかということを改めて考え、ニーズに対応していく」ため、社長直轄組織として経営企画本部を立ち上げた。大きな流れに戦略的に取り組むことを重視し、サステイナビリティーとDXを大前提として事業に落とし込んでいく。
グローバル化についても「日本から海外へ」という段階から、日本が既にグローバルなステージの一つという次のステップに入っているとして、国内外の連携を強化する。事業部の方針のもとに現地法人や輸出部隊、国内部隊がより密接につながる形にした。
そのほか、「物作りの力をより高めていく必要がある」として、R&D部も立ち上げた。原料からの取り組み、ソニーの多孔質素材「トリポーラス」など既に取り組んでいるものもあり、カーボンニュートラルへの取り組みなども深める。
2020年(令和2年)12月25日 金曜日 繊研新聞