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変わる、変えるスタイレム瀧定大阪 組織改正の狙いとは?前

 2月1日、瀧定大阪とスタイレムが合併し、スタイレム瀧定大阪に名称を変える。同時に組織改正も実施。代表取締役社長に就く瀧隆太氏(現瀧定大阪社長兼スタイレム会長)によれば今回の組織改正には幾つかの明確な意図がある。

 本誌既報の通り、スタイレム瀧定大阪の代表取締役社長には瀧隆太氏が就き、現スタイレム社長である酒向正之氏は代表取締役副社長に就く。業界を驚かせたのは、前瀧定名古屋社長で現在は同社会長、瀧定大阪の取締役を務める瀧昌之氏が会長に就任することだ。

 瀧隆太氏はこの人事について、「長らく会長職に適切な人材がいなかった。2年前に昌之さんが瀧定名古屋の社長を退き、経営の一線から引いたことで環境が整った」ことが背景だと説明する。瀧定名古屋と瀧定大阪・スタイレムは「営業現場では強烈なライバルだが、2001年の瀧定分社化依頼、緩やかな連携体制も敷いてきた」ことで日頃から親戚として、また同じ経営者として懇意な関係を続ける昌之氏に会長職を委ねる決断に至った。

 瀧定大阪とスタイレムを合併することについては、「15年にグループ経営体制にシフトしたが、大きな損失も出し、うまくいかなかった。ブランド事業を売却するなど17年からは既に一本化の方向で事業を進めてきており、今回はその実態に即した形にしたということ」と説明する。

 合併、社名変更と同時に組織も変える。スタイレムでこれまで採用していた事業本部内4事業部制を新会社では2事業部制に変更し、新たな部署も設ける。サステイナビリティ―とデジタル技術で企業を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)を「極めて重要な事業環境要因」と捉えつつ、組織改正によって社内意識や方向性、指示系統を明確化する狙いがある。

 具体的には①グローバル事業の強化②モノ作りの強化③新事業への挑戦――への取り組みを新組織で推進していくことになる。この三つの狙いの推進役を担うのが社長直轄組織として新設する経営企画本部。同本部のトップには現グローバル事業部長の谷田修一専務が就き、サステイナビリティーとDXの各種戦略を立案、実行していく。

 谷田氏によるとサステイナビリティーの戦略立案は国内外の営業戦略、商品戦略と絡めつつすでに形になっており実行段階。DXについても、昨年ウェブ上に開設した「テキスタイルギャラリー」などが既にスタートしている。「社内に点在しているデジタルコンテンツをつなげ合わせ、さらに進化させていく」方向性だ。

2021年(令和3年)1月7日 木曜日 繊維ニュース 2面

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