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スタイレム瀧定大阪 3D使った新サービス展開 備蓄生地データと融合し差別化

 スタイレム瀧定大阪は、3DCADシステムを使った新サービスの提供を始める。サンプル作成などに3Dシミュレーションを応用し、環境負荷軽減や納期短縮につなげる。備蓄している生地のデータを取り込むなど、同社の強みと掛け合わせる。今後顧客の意見を聞きながら、提供サービスの質を高める。

 今回の新サービスは、2Dパターンを3DCADに読み込むことから始まる。物性データと画像データによって生地を3次元化し、縫製仕様書に基づいて2Dパターンに縫製情報を設定、パターンをアバターに配置する。そこに生地データを反映することで3Dサンプルが出来上がる。

 各色サンプルを3Dで確認することで縫製や運送の工程が省け、CO2の排出抑制が可能だ。そのほか紙・生地の消費、廃棄量、水・エネルギーなどの消費も削減できる。サンプル修正にかかる時間そのものも削減でき、納期が約1週間短くなると言う。

 3DCADを使ったサンプル作成は他の企業でも見ることができ、同社は備蓄生地のデータを組み合わせて他社との差別化を図っている。同社生地を活用することで、生地データを新たに取り込む時間や労力がなくなり、3Dサンプルから実サンプル・バルク生産への移行がスムーズに行える。

 中国での生地備蓄「COE(コエ)」とも融合する。コエは中国内地デリバリーでの小ロット・短納期対応による適時・適量仕入れなどで。輸送費の低減や時間短縮、廃棄ロスの削減を可能にするもの。3Dシミュレーションの組み合わせることで機能をさらに高める。独自の“エクスプレスサービス”として提案を強める。

 新3Dサービスは、2~5日に東京都内で開催した21秋冬製品展で顧客に初披露した。橋本匡史取締役は「まだスタートしたばかり。展示会を通じて顧客の要望を聞き、提案する機能を磨いていく」と話した。展示会ではポリエステル繊維を培地(培養対象に生育環境を提供する人工物)に転換する取り組み「プラスグリーンプロジェクト」も紹介した。

2021年(令和3年)3月8日 月曜日 繊維ニュース 3面

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