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スタイレム瀧定大阪 21年度は10%成長へ 中国、欧米、国内伸ばす

 スタイレム瀧定大阪は、前期(21年1月期)はアパレル顧客の発注抑制などで苦戦したが、今期は内外で新たな需要を取り込み前期比10%増収を目指す。

 「一番の成長を期待する」(瀧隆太社長)のが中国市場だ。中国法人の売り上げは約70億円(元ベース)に成長、前期利益面で全社を支えた。コロナ禍からいち早く回復し、売り上げの7割を占める内販事業は前年並みを維持。ただ「顧客は入れ替わっている」(酒向正之副社長)と、百貨店アパレル向けは苦戦し、EC主力の新興アパレルなどとの取引が増えている。営業を強めるため、4、5月をめどに上海法人の分公司を北京とアモイに開設、エース人材を送り込む。中国での生地生産も強める。今期中国事業は増収増益を計画し、売り上げは20%増を目指す。

 欧米向けは15%減。コロナ禍で商談できなかった影響が今上期まで続くが、下期以降「挽回(ばんかい)する」構え。DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の一環で、下期、海外顧客向けに生地情報や在庫を確認できるページをサイト上に立ち上げ、サービス面を充実する。「実際に生地に触れる場が必要」と19年、ニューヨークと伊ミラノにショールームを開設した。今期は、ニューヨークのショールームを倍の広さに拡充した。

 国内事業は生地、製品ともに10%の増収を目指す。「アパレル市場は縮小し、全く楽観できない」(瀧隆太社長)が、伸びている企業や新興企業、異業種からの参入企業などとの取り組みを強める。「顧客のQRニーズが高まっている」と強みの備蓄機能や産地企業との協力関係を生かす。コロナ禍でトレンドが変わり、ジャージー事業が堅調。「売れ筋で機会損失が起きている。売れると判断した商品はしっかりと作り込む」と新商材の開発、品揃えの充実と同時に、売れ筋の見極めと生地の作り込みでリスクを取る。また「生地は汎用性が高い」と医療用含めた様々な業界、分野に領域を広げ成長につなげる。

 「今期も国をまたいだ移動は難しい」とみる。そのため、この間充実してきた海外現地法人を活用し「現地でしっかりと生産、品質管理できる体制を整え、(日本を含めた)世界で作り、世界で販売する」戦略を強める。

2021年(令和3年)4月8日 木曜日 繊研新聞 4面

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