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スタイレム瀧定大阪 “超高速QR”と省資源 3Dサンプル×生地ストックで

スタイレム瀧定大阪は、アパレル製品ODM(相手先ブランドによる設計・生産)で、3D・CGと強みの生地在庫機能を組み合わせて「超高速QRを実現する」(橋本匡史取締役第二事業部長)提案を始めた。

 備蓄する5000もの生地の物性データやテクスチャーデータを新導入の設備に蓄積する作業を進めている。現在500~600マーク分のデータ蓄積を終えた。この生地データと3D・CAD(コンピューターによる設計)ソフトを連動させて、生地の柄や透け感、表情までを精緻(せいち)に再現、柄や生地の変更が簡単にできる点が最大の特徴となっている。3D・CADソフトは「CLO」「ブラウズウェア」を活用。使い勝手の良さや精緻さなど、顧客ニーズに応じて使い分ける。

 3Dシミュレーションを使うことで、製品サンプルの修正にかかる時間を短縮する。例えば従来はパターン修正、輸送、工場での修正、輸送で約11日かかるものを、パターン修正と3Dデータの修正のみにすることで約5日に縮めることができる。「EC向けで、製品サンプルは作らず、3D・CGの製品イメージのみで受注し、すぐに納品する流れも増えるだろうし、製品サンプルを作るとしても従来2、3回修正していたものを1回に減らすなど、メリットは大きい」とみている。また、物作りの回数を減らすことで二酸化炭素、紙、生地の使用量、水・エネルギー消費量の削減など様々な効果を見込む。「まずは顧客に興味を持ってもらい、要望を聞きながら、活用を増やす」考えだ。

 QRニーズの高まりを受け、昨年から始めた中国で在庫する生地コレクション「コエ」のバリエーションを広げる。3D・CGサンプルと組み合わせて「超高速QR体制を実現」し、差別化する狙いだ。

 このほど東京・表参道で開いた21~22年秋冬レディス製品展示会には多くの取引先が訪れた。「3D・CGや高速QR、ポリエステルをリサイクルした人工培地などへの反応は非常に良い」と顧客は新しい取り組みや情報を求めているという。21~22年秋冬向けでは、カポック繊維を中わたに使ったコートに注目が集まった。「天然繊維で環境にやさしく、軽くて暖かい上に、ダウンよりも価格が抑えられる」と好評だった。

2021年(令和3年)3月10日 水曜日 繊研新聞 4面

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