トップ>ニュース>STYLEMニュース>スタイレム瀧定大阪 海外市場向けさらに伸ばす 拠点拡充、デジタル活用などで 大幅減収も営業黒字確保 21年1月期

ニュース

スタイレム瀧定大阪 海外市場向けさらに伸ばす 拠点拡充、デジタル活用などで 大幅減収も営業黒字確保 21年1月期

 スタイレム瀧定大阪は今後改めて海外市場向け生地販売を伸ばす。中国市場向けがその中心。そのためデジタル技術の活用や拠点拡充などを進める。

 2021年1月期のグループ業績の海外市場向け売上高は、合計で100億円を超えた。そのうち中国法人の売上高が約70億円を占める。中国向けは新型コロナウイルス禍でも堅調に推移し、前期比横ばいを維持した。欧米向けは苦戦したが「ロックダウン(都市封鎖)があった中では健闘したと言える」(瀧隆太社長)と15%減にとどめた。

 今後も海外市場向け拡大を狙う。特に中国法人は今期20%増収を計画するなど引き続きけん引役として期待する。拡大策の一環として北京と厦門(アモイ)に今春、営業所を開設する。

 欧米向けは「中国に比べると回復の速度は遅くなる」と見るが、欧米顧客向けのウェブサイト立ち上げを予定し、ニューヨークとミラノに置く生地のショールームを拡張するなど反転への準備を進める。

 新型コロナ禍でアパレルからの生地発注が減る中、前期は国内外で仕入数量も絞り込んだ。今後もアパレル各社が型数や初期生産数量の抑制を強めるとみて、少なくともしばらくは効率生産に努める。

 一方、「売れ筋を予測して生地をリスク(備蓄)することこそが当社の強み」とし、引き続き備蓄機能と企画提案力を磨く。「電子商取引(EC)系などの新興アパレルや、衣料品以外の分野にもこの強みとノウハウを発揮していく」考えを強調する。

 スタイレム瀧定大阪グループの2021年1月期決算は、海外法人など14社の単純合算で、売上高が694億円(前期比26.6%減)、売上総利益が111億円(27.2%減)、営業利益が3100万円(98.5%減)だった。

品目別売上高は原料、生地、衣料製品、ライフスタイル製品のずれもが2桁%台の大幅減収だった。

 スタイレムと瀧定大阪の2社連結決算は、売上高580億円(27.3%減)、営業損失4億6600万円(前期は13億2千万円の黒字)、純損失27億400万円(前期は3億3100万円の黒字)だった。

 ファッションアパレル向けが事業の大半を占めるため、新型コロナウイルス禍で低迷するアパレル業界の影響を大きく受けた。出張旅費は5億円減少し、各種経費削減にも努めたが、2社連結決算では各段階の損益で赤字を強いられた。

 グループ業績の営業黒字に貢献したのは100億円超に成長した海外事業。当期は特に中国内販の利益貢献度が高かった。

 今期はグループ売り上げで10%増を目指すとともに、「経費削減効果が発現してくる」として本体業績でも黒字浮上を狙う。

2021年(令和3年)4月7日 水曜日 繊維ニュース 3面

一覧へ戻る
PageTop