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スタイレム瀧定大阪 循環型の新事業 ポリエステルを土に

 スタイレム瀧定大阪は、ポリエステル繊維をリサイクルし、植物を育てる土(人工培地)として再利用する「プラス∞グリーンプロジェクト」を始める。

 2月に新設し、環境配慮型素材の開発や素材を元にした事業開発を行うR&D部が軸となり、事業化する。ポリエステルの残反や繊維くず、古着などを回収、リサイクルし、保肥性を高める土壌改良材などを混ぜた人工培地として販売する。使用済みの培地は圧縮すれば固形燃料として再活用できるという。

 この繊維リサイクル培地は、壁面緑化用植生基盤材などを製造・販売するアースコンシャス(徳島市)と近畿大学が研究開発し、技術確立した。軽さ、水分の保水性の安定、連作が可能、虫が付きにくいなどの特徴から、土代替として植物工場や農業、園芸向けで注目が集まる。すでにイチゴやトマト、バラなどの培地として実績があり、重金属を含まず、食品への安全性も確認されているという。生産はアースコンシャスの徳島工場で行う。

 「徳島の取引先からポリエステル廃材の供給面で力になって欲しい、と紹介されたところ、技術背景も含めて非常に面白かった。廃材の再利用にとどまらず、植物を植えて二酸化炭素を減らす循環型が実現でき、関わる人が〝いい気分〟になれる取り組み」と谷田修一専務取締役経営企画本部長。「社会的意義があり、日本、世界でもユニークな商材。我が社が関わることで廃材供給に加え、この培地をもっと広げたいと思った」と販売面で協力する。まずは繊維、ファッション業界向けから販売を始める。

 「単にポリエステル培地を売るのではない。顧客ごとに、製品回収、培地化、植林で利用するなど取り組む内容で様々なストーリーが生み出せるのが魅力」のため、ファッションに加え、ユニフォーム企業、小売りなど幅広く提案し、海外も狙う。

 在庫生地や端切れ、古着、短・長繊維問わず様々なポリエステル生地を活用できるため、「供給面の問題はない。どれだけ顧客とストーリーを作れるか。かなりの規模にしたい」と意気込む。

2021年(令和3年)3月2日 水曜日 繊研新聞 1面

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