スタイレム瀧定大阪は、ソニーが独自開発した多孔質カーボン素材「トリポーラス」を使用した製品を、ファッション分野にとどまらず、ソファやカーテンなどのインテリア分野、スポーツウエア、不織布、タオルなどに幅広く提案する。
トリポーラスは、余剰バイオマスである米のもみ殻を原料とした天然由来のカーボン素材。マイクロ多孔を持つ特異な吸着性能があることから、水や空気を浄化する新素材として注目されている。
ポリエステルやレーヨンなどに練りこんで糸にしたものがトリポーラスファイバー。スタイレム瀧定大阪はソニーから供給を受け、原料(わた)から糸、織・編み物、製品まで幅広い形での拡販を想定している。
ソファ地、カーテン地、タオル地、ユニフォーム地など多様な分野向けで開発を重ねており、採用実績を積んでいる、天然由来というサステイナブルの切り口も加えてさらなる拡販を狙う。
2021年(令和3年)3月19日 金曜日 繊維ニュース 3面