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スタイレム瀧定大阪 サステ強化の姿勢鮮明に 顧客にも取り組み示す

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)がサステイナビリティーへの取り組みを深めている。社会や環境に配慮した生地や原料の総称を定めて提案を強化するほか、繊維リサイクル培地の本格販売も始める。サステイナブルとデジタルに特化した展示会を東京都内で初開催し、環境対応の姿勢を改めて顧客に示した。

 これまでサステイナビリティー対応の生地や原料は「環境配慮」「リサイクル」「動物愛護」の三つに焦点を当てて提案してきた。新たに「オーガニック」と「森林保護」もカテゴリーに加え、「エコアーチ」の総称で展開を開始し、具体的な商材を「サステナブル/デジタル展」で披露した。

 エコアーチではさまざまな角度でサステイナビリティー対応の商材がそろう。速乾性や調湿性、抗菌性などの機能を持つヘンプではタオルやデニム、靴下、バッグなどを作り、エコアーチヘンプの「キャンバスヘンプ」として提案。天然素材ではカポックの「エコアーチカポック」も投入する。

 ポリ乳酸(PLA)から生まれたマテリアルブランド「PLAEARTH」(読み方は未定)も打ち出す。生分解性と弱酸性、吸湿速乾性、抗菌防臭性といった特徴を持ち、ルームウエアなどでの訴求を検討している。特定堆肥中分解可能ポリエステル繊維「エコアーチReTE」も用意する。

 ダイキン工業が独自開発した撥水(はっすい)剤「ユニダイン」を使った生地の共同プロモーション契約も締結した。両社が協業して撥水剤から加工素材までトレースし、その上でスタイレム瀧定大阪が販売した商品にユニダインのタグを付ける。そのほか、インドオーガニックコットンプロジェクトやジャパンウールプロジェクトなども推進している。

 従来は廃棄されてきた衣服などのポリエステル繊維を再利用する繊維リサイクル培地は「TUTTI」(トゥッティ)の名称で2022年から本格販売する。さまざまな企業と協業し、培養土のほか、什器(じゅうき)やハンガー、衣料品の回収ボックスなどへの活用も検討する。B2Bだけでなく、B2Cも視野に入れる。

 3DCADシステムを使ったサービスも紹介した。サンプル作成などに3Dシミュレーションを応用し、環境負荷軽減や納期短縮につなげる。同社の備蓄生地データと組み合わせることで他の企業との差別化を図る。会場ではIoT製品の企画会社、Gatebox(東京都千代田区)との協業によるデモンストレーションも行った。

2021年(令和3年)10月13日 水曜日 繊維ニュース 2面

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