スタイレムは、染色整理工場の藤井整絨(愛知県一宮市)と抗ウイルス・抗菌防臭加工「バイロフ」を開発した。ウールやセルロース繊維、ポリエステルなど様々な繊維への加工が可能という。
「様々な抗ウイルス加工や素材が出ているが、難しかったウールに対応できるよう開発した点が特徴。差別化につながる」とスタイレムの担当者は話す。「ウールに加工しても洗濯すればすぐに機能性が失われてしまうのが課題だった」ことから、10回洗濯しても効果が持続するよう加工剤とバインダーの組み合わせを工夫した。
繊維上の特定のウイルスの数を2時間以内に99%以上減少させるとともに、繊維上の特定の細菌の増殖を抑え、防臭効果もあるという。生地での販売に加え、バイロフ加工を施したコートなど製品事業での差別化にもつなげる。
2020年(令和2年)11月18日 水曜日 繊研新聞 4面