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スタイレム「C.O.T.O.」 PV軸に海外知名度向上 「富裕層向けカジュアル」追求

瀧定大阪グループのスタイレムが展開する海外向け基幹生地ブランド「C.O.T.O.」が、知名度向上に伴い、売り上げをじわりと伸ばしている。

同ブランドは欧米の高級ブランドをターゲットに日本の産地、染工場の高い技術を結集して作り上げたもので、5年前のブランド立ち上げ以降、パリ「プルミエール・ヴィジョン」(PV)や同社の海外個展などで提案を続けてきた。

近藤文夫クリエイティブ・ディレクターによると、開発コンセプトは「富裕層に向けたカジュアル」。製品デザインではなく、生地でこの実現を目指している。

このほど出展したPVファブリックでは新作250点を含む340点の生地を訴求。会場全体のトレンド発信基地であるゼネラルフォーラムにこのうち3点が展示されるなど、優秀なテキスタイルに授与される「PVアワード」の3つの賞こそ逃したものの、欧州の目の肥えたバイヤーから高い評価を受けた。

今回のPVでとくに人気を博したのは、裏と表で4倍のゲージ差をつけた「クオーターゲージ」。表に8ゲージのウール・ナイロン混紡糸を、裏に32ゲージのキュプラを編んだもので、表裏の風合いの違いや異色性、キュプラ使いによる柔らかさなどが際立っている。

ほかに、ループカットシャギーの毛足をウェーブ状にし、さらにコーティング加工を施したアルパカ70%の編み地なども人気だった。

同ブランドの生地単価はいずれも1メートル当たり数千円以上と高額。「富裕層向け」に割り切った開発を推進することで、欧米のほか、中国の富裕層向けアパレルから引き合いが増加。知名度向上に伴って売り上げも徐々に伸びているという。

2015年(平成27年)9月28日 月曜日 繊維ニュース10面

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