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スタイレム 生産背景生かし海外調達強化 新規顧客開拓へつなぐ

 スタイレムは、グローバルな生産背景の活用によるモノ作りを強化している。2019年2月に発足したGOS室が中心になってインドやインドネシアなどでオリジナル生地を作り、新規顧客の開拓を進める。成果は着実に積み上がっているが、原料の開発や縫製に力を入れ、取扱量の一層の拡大につなげる。
 
 同社の強みの一つは生地の備蓄販売機能にあり、幅広い顧客から支持を得る。ロープライスゾーンにも展開領域を広げる方針だが、それには「備蓄販売だけでなく、海外での生地調達が求められる」とし、17年にプロジェクトチームを立ち上げ、インドやAEAN地域、中国、韓国でのモノ作りを強化してきた。

 海外法人や駐在員事務所が持っている技術指導力や商品管理体制と、スタイレムの開発力を融合することで、価格メリットのある独自商品の提供を可能にした。インドの綿織物やニット、インドネシアの化合繊生地など適地適品調達を行っている。新しい顧客との取り組みが始まるなど順調に推移し、今年2月にチームを組織化した。

 同一国での一貫生産に加えて、インドで作った生地をバングラデシュで縫製するなど、サプライチェーンを組み合わせてオリジナル性を高める。同室には染色技術者や原料の専門家が在籍し、海外の各協力工場に定期的に出向いて日本の技術を付加することで高い品質を実現している。

 今後は需要が増えているというインドでの取り組みを深める。商材開発も積極的で、高級長綿「シャンカー6」をはじめとする南インド産の滑らかで繊維長の長い綿を厳選した「ティルピア」を使った丸編み製品を20秋冬から本格展開。南インドでのオペレーション充実のため、チェンナイに事務所を設けた。
 
 20秋冬に向けては、スーツ地メーカーのバンスワラ社(インド)などとの連携でセットアップスーツ用生地を展開し、インドネシアのプリント生地の打ち出しにも力を入れる。機能素材やリサイクルポリエステルなどの原料開発に継続して力を入れ、縫製品を伸ばして、同質の取扱量を増やす。

2019年(令和元年)12月2日 月曜日 繊維ニュース 2面

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