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スタイレム 炭素材料使った生地など開発 ソニーから材料供給受け

 スタイレムは、消臭をはじめとする多機能の発揮が期待できる炭素材料「トリポーラス」を使った各種繊維素材・製品の開発に着手した。ソニーからトリポーラスの供給を受け、ダイワボウレーヨンと共同で商品化を進める。原料(わた)から糸、織・編み物、製品まで幅広い形での販売を想定している。

 トリポーラスは、もみ殻などの余剰バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)から生まれた多孔質炭素材料で、ソニーが独自に開発。マイクロ孔(2ナノメートル)、メソ孔(2~50ナノメートル)、マクロ孔(1マイクロメートル)を持ち、通常の活性炭と比べて低分子化合物に対する吸着スピードが速く、高い消臭性などを発揮する。

 同材料を練り込んだレーヨンを使った綿混紡糸(50番単糸)やポリエステル混紡糸(同)を試作し、丸編み地を生産した。消臭・抗菌機能が期待できるほか、ミックス調や品位といった感性面の表現も可能にしている。「まだ開発を始めたばかり。改良を施して糸、生地の完成度を高める」(スタイレム)。ポリエステル練り込みの開発も行う。

 丸編み地だけでなく、織物も打ち出す。2020年1月にドイツで開催される世界最大級のスポーツビジネス展示会「ISPO」でソニーのブースから発信するなど、国内外で販売を行う。スポーツやアウトドア、ワークウエア、インナー、靴下など、幅広い用途に投入する。

 炭素材料を練り込むため色は限られるが、「海外では黒原着の扱いになり、水の使用量が少ないと評価される」と言う。余剰バイオマスを使っている点でも環境負荷低減に貢献し、サステイナブル(持続可能な)素材としての提案も強める。

2019年(令和元年)12月16日 月曜日 繊維ニュース 2面

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