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スタイレム 原料・服地部門 海外拠点とのコラボ重視 事業部内融合も進展

スタイレム(大阪市浪速区)で服地全般を取り扱うテキスタイルマテリアル事業部は今後、原料からこだわった生地や、各海外グループ拠点と協業した生地の提案に力を入れる。このほど大阪本社で開催した16秋冬向け新作素材展で、特別コーナーを設けて訴求した。

同事業部は今年2月に発足したスタイレムとともに新設された部署で、メンズとレディースの両服地部門と羊毛原料部門とを統合した点が特徴。原料事業と服地事業との連動、メンズとレディースの融合という事業部発足の趣旨に従い、今後は羊毛原料と生地との連動性を高めていく。

同社は約3年前から(当時は瀧定大阪として)、豪州ビクトリア地方のポートランドを中心に、複数の牧羊業者と直接契約を結んでいる。こうした原産地を明確化した羊毛原料で作った生地を昨年からはジャージ主体の「ジェームス」、織物主体の「ピアノウール」といった自社ブランドとして展開。事業部内連携品としてアパレルなどへの訴求を強めている。

このほど開いた16秋冬向け展では、羊毛の刈り取り、セリ市場の現場、品質チェック、出荷、紡績という各工程をビデオ放映するコーナーを設け、品質管理と安全・安心性をアピール。飯田悟司取締役事業部長によると、多くの来場者が関心を寄せたという。

海外拠点との協業商品の訴求にも力を注ぐ。展示会では、インド、中国、タイ、イタリアの各拠点との協業生地を、特設コーナーを設けて展示。インドでは綿を主体にしながらも、レーヨンやポリエステル・レーヨン混など多彩な生地を現地生産する背景を紹介、「価格ではなく原料の良さと品質にこだわっている」点が顧客から高く評価されているという。

中国との協業品として力を入れるのがヤクのシリーズ。モンゴルで仕入れルートを確保し、織物、ジャージで展開する。アセアン地域との連携では、タイ事務所を軸にアセアン域内に散らばる日系素材メーカーの協力を得た各種「メードバイ・ジャパン」の生地をとりそろえる。

イタリア現地法人ではすでにパリ「プルミエール・ヴィジョン・ファブリック」を軸にした提案が奏功し、「外→外」ビジネスが進展。展示会ではガーメント事業部との連携による製品サンプルも多数展示し、縫製まで見据えたオペレーションで事業拡大を狙う。同現法の販路は現状、日本が8割を占めるが、今後は「外→外」の拡大によりこの比率を逆転したいとの考えを持つ。

2015年(平成27年)10月27日 火曜日 繊維ニュース18面

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