トップ>ニュース>STYLEMニュース>スタイレム 世界で進める生地開発 拠点生かし独自性発揮

ニュース

スタイレム 世界で進める生地開発 拠点生かし独自性発揮

スタイレムは中国、イタリア、インド、タイといった世界の拠点を活用した独自素材の開発を進め、提案のバリエーションを広げている。「全体の約7割を占める国内での素材調達や開発は引き続き強めるが、国内の生産能力は減少している。海外拠点の活用が必要」(飯田悟司取締役テキスタイルマテリアル事業部長)の考えから、海外で開発した生地は日本に加え、海外向けにも販売し、いわゆる「外・外」ビジネスを強める。

そのため海外拠点との連携を深める。このほどスタイレムイタリアのイタリア人テキスタイルデザイナーを日本に招き、有力な機屋やニッター、染色加工場などを案内した。日本の物作りの現場を見せることで、伊での生地開発につなげる狙いだ。今後は日本の糸を伊で生地化したり、日本の糸と生地を伊で加工したりと、日本と伊の良さや特徴を組み合わせて「他にはない」生地を作り出す。

インドではオリジナルオーガニックコットン「フィールグリーン」を含めたインド綿を生かした独自素材の開発、タイやマレーシアなどASEAN(東南アジア諸国連合)での生地開発も進む。

日本では有力産地企業との連携を強めている。15~16年秋冬では表面と裏面のゲージ差が4倍あるダブルジャージー「ウーレンクォーター」がヒットしている。表面はウールの8ゲージでニットらしい雰囲気ながら裏面は32ゲージの綿糸で「チクチクしない」肌触りにこだわる。「チクチクしないから裏地は必要ない」と軽さと縫製工賃の抑制を実現する。ニットトップのほかに、ロングコートやブルゾンなどでの採用が多いという。

テキスタイルマテリアル事業部の上期(2~7月)業績は売り上げ、利益ともに前年実績を確保したもよう。百貨店アパレル向けは苦戦したが、セレクトショップや一部のヤングレディス向けが引っ張った。8、9月はコーディガン用生地で追加生産が追いつかず伸び悩んだが、冬に向けてスプリングコート用が順調で通期では売り上げ、利益ともに前期並みを見込む。前期の服地販売は前年同期比7.4%の増だった。

2015年(平成27年)10月20日 火曜日 繊研新聞4面

一覧へ戻る
PageTop