トップ>ニュース>STYLEMニュース>スタイレム ロスの削減に乗り出す 顧客に寄り添って成長

ニュース

スタイレム ロスの削減に乗り出す 顧客に寄り添って成長

スタイレムのガーメント事業部はロス削減に乗り出す。サステイナビリティーが大きな潮流になる中、衣料品ロス問題などに応じる機能を提案するとし、中国での生地備蓄の拡充で適時・適量・短納期生産を強化するほか、国内縫製も充実。要望やニーズに積極対応するなど、顧客に寄り添いながら成長を目指す。

21秋冬のアウター・ニット製品展開では「顧客と一緒に戦略を考える」(橋本匡史事業部長)ことを重視する。中でも顧客や社会の利益に貢献できる要素として力を入れるのがロスの削減。衣料品ロスや販売機会ロスに加えて、やむを得ず出てしまった残反などの有効活用にも取り組む。

衣料品ロスでは数回に分けて生産することで対応を図る。その実現に向けて中国での生地備蓄「COE」(コエ)の品ぞろえを増やす。中国内地デリバリーでの小ロット・短納期対応によって、顧客は適時・適量仕入が可能になるほか、日本からの輸送費削減にもつながる。

国内では協力工場の機能を高める。例えば、人気のリバー仕立てコートは生産に時間やコストがかかるが、独自の特殊ミシンを導入することで日本の生地であれば1カ月以内で納入できる体制を整えた。売れ筋の色目などの追加発注がしやすく、販売機会ロスの抑制に結び付けられる。

生地備蓄によって顧客や市場でのロスは避けられるが、「当社のロスになってしまう可能性がある」とし、残った生地などの再利用も進める。その一つが繊維培地としての活用だ。ポリエステルなどの繊維培地は軽くて虫が寄り付きにくいといった特徴がある。

そのほか、21秋冬のアウター製品では抗ウイルス・抗菌防臭加工「バイロフ」のウールへの応用、3Dプリンター技術を使って生産した中わたなどを打ち出す。ニットでは丸編みと横編みの良いところを融合した製品などを投入する。

2020年(令和2年)11月16日 月曜日 繊維ニュース 3面

一覧へ戻る
PageTop