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スタイレム サステ提案を強化 品質管理重視しながら

 スタイレムは服地提案で、サステイナビリティー(持続可能性)を強化する。切り口は環境負荷低減、リサイクル、動物愛護の三つ。

 同社によると、サステイナブルを求めるアパレルやデザイナーがここに来て急激に増えている。ここ数シーズン少しずつ要望が高まっていたが、このほど開いた20秋冬服地展でサステイナブルナブルコーナーを設けて訴求に力を入れたところ、「このコーナー、素材を見に来ましたなど、一気にニーズが高まった」。百貨店やセレクトショップなどが持続可能性の打ち出しを急激に強める中で、アパレルがその対応に急いでいるという構図のようだ。

 環境負荷低減として用意するのはオーガニックコットン、キュプラ繊維「ベンベルグ」、トリアセテート繊維「ソアロン」BCIコットンなど。とりわけベンベルグは「日本にしかないという素材自体の希少性と、ジャカードや先染めといった当社の意匠性が重なり、海外顧客から抜群に高い評価」を得ており、国内でもさらなる拡販に期待する。オーガニックコットンでは同社インド法人とインドの総合繊維メーカー、バルドマンとの取り組みが進展している。

 リサイクルの軸は再生ポリエステルと再生ナイロン。これまでは羊毛に絞った商品展開だった原料部門が「エコアーチ」という独自ブランドで昨年から展開を始めたもので、今回展でもアパレルの関心を引いた。

 動物愛護としては、ノンミュースシングウールやフェイクファーを打ち出す。

 同社は世界中からさまざまな原料、生地を仕入れているが、その整理整頓とトレーサビリティー(追跡可能性)重視の一環で昨年、社内に環境推進室を設置した。

 各課が同推進室に審査を依頼し、品質や原産地の透明性など審査を通ったもののみに、独自に設定する環境負荷低減、リサイクル、動物愛護という3種のマークの中から適合するものが配られる。審査を通らない商品もあり、手間とロスも発生するが、「良い品、信頼できる品を提供するのがコンバーターである当社の役割」と位置付けている。

2019年(令和元年)10月30日 水曜日 繊維ニュース 22面

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