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瀧定大阪グループ サプライヤー事業に集中 小売りはライオンハートのみに

 瀧定大阪グループは今期(19年1月期)、スタイレムを軸としたサプライヤー事業に集中する。特に輸出や海外での生地作りや販売に力を入れる。

 不振だった消費ブランド事業の売却を16年秋以降、加速している。前期はスタニングルアー、ミリオンカラッツ、オリーブ・デ・オリーブを売却し、シアタープロダクツはマネージメントバイアウトで独立した。

 消費ブランド事業は、16年度は8社、売上高約81億円(約22億円の営業赤字)だったが、現時点ではアクセサリー関連の卸、小売りのライオンハートのみと、小売り事業からほぼ撤退した。ライオンハートは売り上げの半分をネット販売が占め、「ECをからめた事業の探索や消費者動向の変化をつかむ」(瀧隆太社長)と継続する。小売り事業の今後について、「当面は卸事業に集中する。今後もし小売り事業を手掛けるとしても卸のためなのか、小売りまでを含めて成長を目指すのか、きちんと見極めないといけない」と当面は足場を固め、「強みである」サプライヤー事業での成長を目指す。

 特に力を入れるのは海外販売。「手応えを感じている」中国を中心に、欧米向けも伸ばす。前期のスタイレムと海外現地法人を合わせたスタイレム連結の売上高は、ほぼ前年並みの見込み。今後目指す収益性の拡大の鍵となるのも海外販売だ。日本製生地の販売に加え、この間、充実してきた中国、韓国、インド、イタリアといった世界の産地で作る生地を活用して、価格帯や品種を広げて世界販売を強める。そのために欠かせないのが人材の育成。エース級やエース候補を海外現地法人に派遣し、事業の組み立てから経験することで優秀な人材を多く育てる。

 AI(人工知能)やビッグデータの活用については、「現在、ベンチャー企業と何ができるか協議している」。早ければ今期中に新たな取り組みが生まれそうだ。ただ「AIやビッグデータの活用は諸刃の剣。うまく使えば力が高まるが、使い方を誤ると力をそぐことにもなりかねない」と慎重だ。同社の強みであるテキスタイル分野での活用になりそうだ。

2018年(平成30年)2月13日 火曜日 繊研新聞4面

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