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スタイレム 取組深耕へスキーム提案 国内外ネットワーク駆使

 スタイレムのテキスタイルマテリアル事業部は、顧客との取り組み型ビジネス構築に力を注ぐ。国内外のネットワークを活用した独自の取り組みを進めており、原料からの差別化、海外法人でのモノ作り、国内外企業とのパートナーシップ連携など「あらゆるモノ作りのニーズに対応」したスキーム(枠組みを持った計画)を提案することで、単なる販売にとどまらない、取り組み型ビジネスの深耕を図る。

 スキーム提案の新商品として打ち出すのが、リサイクルポリエステルの「エコアーチ」。同事業に属するマテリアル課はこれまでウール原料のみを取り扱ってきたが、ポリエステルを初めて取り扱う。原料調達から糸加工、紡績、織り、編み、染色まで一貫で環境に配慮した生産とトレーサビリティーを実現。現在は日本と中国で生産するが、今後は各海外拠点に広げていく。19春夏向けから生地販売をスタートする。

 インド事業では、現地有力繊維企業であるバルドマン、バンスワラ両社との取り組みが進展する。バルドマン社とは超長綿と長綿のみを厳選した綿糸「フィールグリーン」が顧客に浸透。バンスワラ社ともさまざまな取り組みが進行しており、バンスワラ社とポルトガルのリオベル社との合弁会社、バンリオ社が立ち上がったことで、「LYS」という値頃感のある高品質生地ブランドの取り扱いもスタートした。

 ASEAN地域では、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア製品までの一貫オペレーションが進む。特に事務所を置くタイクラボウとの連携による、芯に綿、鞘にキュプラ・モダール混紡糸を使用した2層構造系「キュームコア」を使った生地の拡販が進んでいる。製品部門との社内連携による縫製オペレーションは、ベトナムを軸にインドネシア、ミャンマー、バングラデシュなど。

 中国法人、韓国法人では生地のバリエーションが拡大。特に1年半前に設立した韓国法人では糸、織り・編み、染めの一貫体制が急ピッチで構築。中国縫製向けや無税となるASEAN縫製向けで販売を伸ばす。さらに今後は欧州向け拡大も狙う。

 国内連携では、三菱マテリアルのトリアセテート繊維「ソアロン」とスタイレムの企画力を融合した「ソアイース」、小松精練のデジタルプリント技術とスタイレムの企画力を掛け合わせた「モナリザS+」などの開発、提案が進んでおり、いずれも徐々に売り上げを伸ばしている。

2018年(平成30年)4月5日 木曜日 繊維ニュース3面

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